ブレイクダンスは正式にいうと、ブレイクダンスやのうて、B-BOYINGと呼ばれるダンススタイルや。
そもそもブレイクダンスちうんは勝手に名づけられて浸透したもんであって、
もともとブレイクダンス発祥の地、ブロンクスではB-BOYINGと呼ばれとったさかいさかいちうわけや。
ブレイクダンスは曲の間にある歌詞なしのビートだけの部分である
ブレイクビーツに合わせて踊ることから彼らはB-BOYと呼ばれるようになりよったんやわ。
ブレクダンスのヒップホップ的な生き方とは、長いもんまかれへんし、周りに流されへんし、
おのれの個性を大事にし、それを誇りに思うこと。出る杭は打たれ、
周りとちゃうことはやったらべく避けるやまと社会の性質とはまるっきし逆の物。
要は、ブルックリンやブロンクスといったスラム街の厳しい環境で育ってきた
黒人が言葉やその振るまいがある意味で暴力的、不良的なもんになるは自然ではあるが、
この安全で恵まれた国のやまとで普通に育ったもんがヒップホップ、ブレクダンスに、
はまったさかいといて急に不良っぽい態度をとりだすんは、
まるっきしヒップホップ、ブレクダンスとちゃうんや。
普通にしとけばええのなんや。
ウータンのようなワルもヒップホップ、ブレイクダンスやけど、
トライブコールドクエストやデラソウルのようやらなんやらエライ優しそうな彼らも
ヒップホップ、ブレイクダンスであることを忘れてはいけへんちうわけや。
確かにヒップホップ、ブレイクダンスはある意味で不良もしくは反体制の文化であるが、
やからちうて不良やんといけへんことはまるっきしへん。
黒人らしくするんがヒップホップ、ブレイクダンスやのうて、
オノレらしくおるのがヒップホップ、ブレイクダンスなんや。